ドメイン名の取得とDNSサーバーの設定
ドメイン名の取得とDNSサーバーの設定について解説します。ドメイン名とIPアドレスを対応させることによって、Webサイトをインターネットで公開できます。
DNSについての基本的な考え方と設定方法について書きます。
DNSとは
DNSとは、ドメインネームシステムのことで、ドメイン名(例: perlclub.net)とIPアドレス(59.106.185.188)を対応させる仕組みのことです。
お名前.comなどの、ドメイン名取得サービスで取得することができます。
価格は、.comなどの一般的なドメイン「(例)perlclub.net」で、年間で1000円程度。会社用のco.jpドメイン「(例)perlclub.net」で、年間2000円程度を見積もっておくとよいでしょう。
Aレコードの設定
DNSの設定は以下のページで解説されています。
DNSサーバーによって、設定方法に若干の違いがありますが、基本は、AレコードにIPアドレスを設定して、それに対応するドメイン名を設定します。ドメイン名は、サブドメインでも、ドメイン名そのものでもかまいません。
サブドメインとは「perlclub.net」というようなドメイン名の前に「文字列.」が付いたものです。
サブドメインの作成はAレコードか、後で解説するCNAMEレコードを使って行います。
「perlclub.net」というドメイン名で「59.106.185.191」というIPアドレスをもつWebサーバーにアクセスさせたい場合は、以下の設定を行います。
perlclub.net | Aレコード | 59.106.185.191 |
---|
「perlclub.net」というドメイン名で「59.106.185.191」というIPアドレスをもつWebサーバーにアクセスさせたい場合は、以下の設定を行います。
perlclub.net | Aレコード | 59.106.185.191 |
---|
サーバーのIPアドレスの調べ方
サーバーのIPアドレスの調べ方を書いておきます。DNSサーバーの設定を行う場合は、サーバーのIPアドレスが必要でだからです。
サーバーには、IPアドレスが存在しています。正確に書くと、サーバーに接続されているNIC(ネットワークインターフェースカード)に、IPアドレスが設定されてます。
ネットワークは仮想化されているかもしれませんが、Webアプリケーションを作成するエンジニアから見た場合は、気にする必要はありません。VPSサービスやクラウドサービスのサーバー情報やネットワーク設定のページに記載されているIPアドレスをメモしておきましょう。
パブリッククラウドでないのであればipコマンドやifconfigコマンドを使うと、サーバーのIPアドレスを見ることができます。
CNAMEレコードの利用
CNAMEレコードを使うと、ドメイン名の別名を設定することができます。
CNAMEレコードを設定できるのは、サブドメイン(perlclub.netやacount.perlclub.net)だけです。ネイキッドドメイン(perlclub.net)に設定できないので注意してください。
CNAMEレコードの設定の例
複数のサブドメインに同じIPアドレスを設定する場合は、CNAMEレコードが便利です。
あるサーバーのIPアドレスが「59.106.185.179」だったとします。
このサーバーを識別するサブドメイン名をAレコードを使って、まず作成します。
prod001.perlclub.net | Aレコード | 59.106.185.179 |
---|
次にCNAMEレコードを使って、上記のドメイン名に対する別名を作成します。
foo.perlclub.net | CNAMEレコード | prod001.perlclub.net |
---|---|---|
bar.perlclub.net | CNAMEレコード | prod001.perlclub.net |
「foo.perlclub.net」は「prod001.perlclub.net」の別名になりました。
「bar.perlclub.net」は「prod001.perlclub.net」の別名になりました。
DNSサーバーへの問い合わせでは「foo.perlclub.net」も「bar.perlclub.net」も「prod001.perlclub.net」のAレコードに設定した「59.106.185.179」を返します。
DNSレコードの問い合わせ
DNSレコードの問い合わせはdigコマンドを使うのが簡単です。Aレコード、CNAMEレコード、MXレコードの設定の確認ができます。
メールアドレスの設定
メールを利用する場合は、メールアドレスに関する設定も行う必要があります。メールアドレスの作成とDNSサーバーの設定については以下の記事を参考にしてください。