Apache設定ファイルを有効・無効にする - 基本設定・モジュール設定・サイト設定
UbunutのApacheでは、コマンドによって、設定ファイルの有効・無効を切り替えるコマンドが存在します。
Apacheの設定ファイルの場所は「/etc/apache2」です。
Apacheの設定ファイルのディレクトリ構成を見てください。設定ファイルに関するものだけを表示します。
-rw-r--r-- 1 root root 7224 Mar 13 21:26 apache2.conf drwxr-xr-x 2 root root 4096 Jun 8 15:37 conf-available drwxr-xr-x 2 root root 4096 Jun 8 15:37 conf-enabled drwxr-xr-x 2 root root 12288 Jun 8 15:21 mods-available drwxr-xr-x 2 root root 4096 Jun 8 16:07 mods-enabled -rw-r--r-- 1 root root 320 Jul 17 2019 ports.conf drwxr-xr-x 2 root root 4096 May 26 14:59 sites-available drwxr-xr-x 2 root root 4096 May 26 14:59 sites-enabled
confで始まるものは、一般的な設定、modsで始まるものはApacheモジュールの設定、sitesで始まるものは、複数のサイトを運営するためのバーチャルホストの設定です。
有効になるApacheの設定ファイル
Apacheの設定ファイルとしてが有効になるのは、以下です。設定が有効になるためには、以下のどれかに該当する必要があります。availableに格納されている設定ファイルは、そのままでは有効になりまwせん。
# /etc/apache2/ # |-- apache2.conf # | `-- ports.conf # |-- mods-enabled # | |-- *.load # | `-- *.conf # |-- conf-enabled # | `-- *.conf # `-- sites-enabled # `-- *.conf
一般的な設定ファイル
まず、あなたが新しく作る設定ファイルは、apache2.confの中に書きたくなりますが、これは、デフォルトのまま置いておくことをお勧めします。
あなたが新しく作る設定ファイルは「conf-available」の中に作成します。「myapache2.conf」という名前で配置してみましょう。viコマンドで新規に作成します。
sudo vi conf-available/myapache2.conf
保存して終了してください。
一般的なApacheの設定ファイルをa2enconfで有効にする
次にこの設定ファイルa2enconfコマンドで有効にします。
sudo a2enconf myapache2
lsコマンドで「conf-enabled」の中を見てみます。
ls -l conf-enabled
するとシンボリックリンクが「conf-available/myapache2.conf」に対して作成されていることがわかります。
myapache2.conf -> ../conf-available/myapache2.conf
これで、あなたの作成したApacheの設定ファイルが有効になりました。
有効にした後は、Apacheに設定を反映させるにはApacheを再起動する必要があります。
一般的なApacheの設定ファイルをa2disconfで無効にする
無効にするには、a2disconfコマンドを使用します。
sudo a2disconf myapache2
無効にした後は、Apacheに設定を反映させるにはApacheを再起動する必要があります。
モジュール設定ファイル
Apacheのモジュールは、利用可能だが、有効化されていないものがあります。そのようなモジュールの設定は「mods-available」の中にあります。
Apacheのモジュールの設定ファイルをa2enmodで有効にする
Apacheのモジュールの設定ファイルを有効にするにはa2enmodコマンドを使用します。sslモジュール(mod_ssl)を有効にしてみます。
sudo a2enmod ssl
「mods-enabled」の中にシンボリックリンクが張られます。設定を反映させるにはApacheの再起動が必要です。
Apacheのモジュールの設定ファイルをa2dismodで無効にする
Apacheのモジュールの設定ファイルを無効にするには、a2dismodコマンドを使用します。
sudo a2dismod ssl
無効にした後は、設定を反映させるにはApacheの再起動が必要です。
複数のサイトを運営するためのバーチャルホストの設定ファイル
Ubuntuでは、バーチャルホストで複数のサイトを運営するための「sites-available」ディレクトリが用意されています。
まず、新しくバーチャルホストの設定を書く場合は「sites-available」に設定ファイルを格納しましょう。
サイトのドメイン名を設定ファイルの名前にします。拡張子は「.conf」です。
vi www.mysite.example.conf
この中にバーチャルホストの設定を書きましょう。
バーチャルホストの設定ファイルをa2ensiteで有効にする
バーチャルホストの設定ファイルを有効にするにはa2ensiteコマンドを使用します。sslモジュール(mod_ssl)を有効にしてみます。
sudo a2ensite www.mysite.example
「sites-enabled」の中にシンボリックリンクが張られます。設定を反映させるにはApacheの再起動が必要です。
バーチャルホストの設定ファイルをa2dissiteで無効にする
バーチャルホストの設定ファイルを無効にするには、a2dissiteコマンドを使用します。
sudo a2dissite www.mysite.example
無効にした後は、設定を反映させるにはApacheの再起動が必要です。