useraddコマンド - ユーザーの追加
useraddコマンドを使用すると、ユーザーを追加できます。
ユーザーを追加するにはroot権限を持っている必要があります。sudoを使って、root権限で、作業しましょう。sudoを使う場合は、ルートパスワードを聞かれますので、ルートパスワードを入力してください。
ユーザーを追加するにはuseraddコマンドを使用します。ユーザーディレクトリを作りたい場合は「-m」オプションを使用します。
最初にWebアプリケーション実行用のユーザーも「myapp」という名前で作成しておきます。これは、本番環境で、Webアプリケーションを実行し、バッチプログラムを実行するユーザーを想定しています。「-m」オプションでホームディレクトリの作成、「-s」オプションでシェルを指定します。Ubuntuでは何も指定しなかった場合は「/bin/sh」になるので「/bin/bash」にしておきます。
# ユーザーの追加(ホームディレクトリあり。bashシェルを使う) sudo useradd -m myapp -s /bin/bash # ユーザーの追加(ホームディレクトリなし) sudo useradd myapp
開発者ユーザーがいる場合は、そのユーザーも作成しておくとよいです。パスワードの設定などの手順は、myappユーザーと同じです。
# ユーザーの追加(ホームディレクトリあり。bashシェルを使う) sudo useradd -m kimoto -s /bin/bash
パスワードの設定
ユーザーを追加したらパスワードも設定します。passwdコマンドを使用します。
sudo passwd myapp
パスワードの入力と確認のための再入力を求められるので設定します。
sudoグループに登録
このユーザーをroot権限を持つsudoユーザーとして登録したい場合はgpasswdコマンドを使って、sudoグループに追加します。
sudo gpasswd -a myapp sudo
ユーザーを間違って追加したので削除したい
ユーザーを間違って追加したので削除したい場合は「userdel」を使います。
sudo userdel myapp
ホームディレクトリの内容やメールは、削除されないので安心してください。
このユーザーがプロセスを使用していた場合は、削除ができません。
そのユーザーがプロセスを使っていない時間に行うか、プロセスを確認して、killしてよいものであれば、killする必要があります。
# プロセスの確認 ps -ef
ユーザー管理のその他の操作
ユーザー削除。
ユーザー一覧。
useraddのオプションを間違った場合の対処
ホームディレクトリのオプション「-m」つけ忘れた場合
userdelでユーザーをいったん削除して、再度useraddでユーザーを作成します。
sudo userdel myapp sudo useradd -m myapp -s /bin/bash
デフォルトのシェルのオプション「-s」をつけ忘れた場合
usermodで修正できます。
sudo usermod -s /bin/bash myapp